【R+】「インドのことはインド人に聞け!」を読んで

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レビュープラスさんとクーリエ・ジャポン主催の2冊同時開催中のクーリエ本レビューコンテスト、結局締め切りギリギリになってしまいました。まずは1冊目のインドの方から。

インドのことはインド人に聞け! (COURRiER BOOKS)

インドのことはインド人に聞け! (COURRiER BOOKS)

  • 作者: 中島 岳志
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/12/05
  • メディア: 単行本



インドは行ったことがない国ですが、一般的なイメージは

  • インドカレー
  • 人口が多い
  • 数学がすごくできる
  • 英語もできる
  • ヒンズー教
  • カースト制度

このくらいの知識です。
しかしこの本を読んで、「ああ、インドも日本と同じようなんだ」と感じた部分が結構ありました。
例えば、

  • かつてはカーストと星占いで親の承認を得た相手でないと結婚できなかったが、インターネットの出会いで結婚するカップルが増えてきた
  • 核家族化が進み、子供に時間をさくことができないからと、ゲームやコンピューターを安易に与えてしまい、親子のコミュニケーション不足である。
  • インド人は誰でも英語ができる、というのは間違いで、インド人も英語取得に必死である。英語ができるのがステータス、という社会現象から、そこに漬け込む英語ビジネスも反乱している。高額な英語学校から、多少安いが内容はインターネットからのコピー品という粗悪英語教材の存在など、日本でもありそうな話題。

特に、3番目のインド人の英語については、インド人も日本人と同じように苦労しているんだな、という親近感を覚えました。
しかし、逆に日本とインドが異なること。それは、インドは日本の様に国民皆中流という画一的な生活レベルではなく、貧富の差、カーストの差が未だ残っているという面であることでしょう。富裕層の生活は、日本の生活をもしのぐ贅沢ぶりです。

  • ストリートチルドレンや下層階級のコミュニティと完全分離の「ゲーテッド・コミュニティ」。インド人でありながら、貧しいインド人達とは一緒にされたくない、という意識
  • 先進国に追従するヘルシーブーム。辛くないカレー、甘くないデザート、またフィットネスセンターやエステティックサロンの増加。

こういう贅沢な趣向が増える一方で、インドには負の慣習が存在しています。

  • 4歳で結婚、5歳で未亡人などという幼児婚の実態。未亡人には国から援助があるが、幼児婚で罰せられる恐怖から、援助を申請できいない現実
  • 生まれながらのカーストのせいで、学生時代から社会人にいたるまで差別され、差別を打ち切るために、ヒンズー教を捨て、仏教に改心する若者たち

しかしながら、近年はインドの大学の研究環境の改善より、海外で学業を修めた、優秀なインド人がインドに戻ってきている、とのことです。MITをモデルとしたインド工科大学の設立が功を奏して来ており、欧米と変わらない生活がインドでもできるようになってきていることで、帰国者が増えているようです。
インドは発展著しい部分と負の部分が共存する国だ、と単純に感じましたが、下位層の中級層へのシフトが進み、負の部分が改善できれば、土地も多く、人口も多いインドという国はまだまだ「化ける」と思います。現実、ソフトウェア産業などは、インドの業者を使ったりしていることが私の周りでも多くなっていることを聞きますので、インド人の強みの部分が伸びると、世界にも轟く力となることでしょう。10年単位ではなく、年単位でインドがどう変化するか、今後のインドの変化が楽しみでもあります。

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