【R+】COURRiER Japon 2010.2月号「次の、ITライフ。」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0




今回もレビュープラスさんから献本していただきました。またもやぎりぎりのレビューですみません。
今月のクーリエ・ジャポンはシンプルでいながら、そのおかげで文字が映える表紙です。そして、実際手に取ってみると、ツヤありの表紙の中に光の加減で浮かび上がる電源のマーク。こういう細かいところにクーリエ・ジャポンはこだわりを感じます。

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 02月号 [雑誌]

COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2010年 02月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/01/09
  • メディア: 雑誌



今月号は表紙だけではなく、中身も盛りだくさんで、だから読むのに時間がかかったというのもあります。特集の「次の、ITライフ。」は読み応えありまくりです。10のストーリーで成り立っています。

1 MOBILE
街で気になる情報は、すべてレンズ越しの世界で手に入る
2 TV
番組の録画は必要なし 次世代テレビは “検索” で!
3 MUSIC
音楽との “出会い系サイト” が自分の好きな曲を教えてくれる
4 GAMES
クラウド化する世界ではゲーム機もソフトもいらない
5 BOOKS
シリーズの続きはその場で購入 本の電子化で読書量が増える
6 SOCIETY
新たな政治家やビジネスも「バイラル・ループ」が創る
7 APPLE
天才ジョブズなきアップルが世界を変えられるか ?
8 MICROSOFT
マイクロソフトが本気で挑むスマートフォンを超えるモノ
9 GOOGLE
グーグルの次なる戦略とは ? スイスの極秘ラボから見た世界
10 TWITTER
量産される “つぶやき” の分析がツイッターに巨万の富を生む

このタイトルを見ただけで、どれも手を抜かないトピックの選択だと感じました。そして、どれも将来あったらすごいものになるな、という印象です。
しかし、あえて、私はここで逆説的に考察してみようと思います。「実現したら良いと思うけれども、果たしてマイナス面はないのか?」という観点です。単純に日本でも早く始まって欲しいと思うものもありますが、うーん、これはどうなんだろうと思ったのは以下の2つ。
1の「街で気になる情報は、すべてレンズ越しの世界で手に入る」、これはヘッドマウントディスプレイを装着して、ゴーグル状の画面に実際の画像に加えて情報(例えばレストランに目を向けるとメニューがでてくる)を見ることができるシステムで、AR(拡張現実)と呼ばれます。しかし、人間は写される情報にうるささや煩わしさを感じるようにはならないのか?とも思いました。例えば車の運転中にARの情報にとらわれすぎて、注意力が欠け、事故を引き起こす。情報の出方を調整できたり、offの機能もあるべきです。また、全てが見えるのが必ずしも全ての人に良いことではないこともあります。例えば、日本でのGoogle Street Viewは個人の家が見えすぎることで問題なりました、このような問題がARには潜んでいると思います。「見られたくない情報」を守ることは考慮しなければなりません。
3の「音楽との “出会い系サイト” が自分の好きな曲を教えてくれる」は、これは真っ向から、こんなに理想的に行くはずがない、と思ったコンテンツです。文中に登場するミュージシャンのジョナサン・マクユーエンが「インターネットに自分の音楽の好みがわかるなんてない」と思っている部分に激しく同感しました。これもジョナサンのセリフの引用ですが、「音楽は数字データに置き換えることなんかできない。もっとロマンティックでエモーショナルなものだ」というセリフの通り、ゲノム解析をして、ユーザーの好みの音楽を紹介してくれる「パンドラ」のサービスを使ってみるまでは信じることができないのが本心です。私はクラシック音楽が好きで、CDも多く持っていますが、例えば好きな曲というのは同じ曲でもオーケストラと指揮者の組み合わせによって、tテンポも音色も全然好みが変わるものなのです。その好みの違いを「パンドラ」はどう判断するのか?もし使うことが出来るのなら、試してみたいです。
特集以外で興味深かった記事は「世界が見たNIPPON」です。今回はどれも世界から辛口で見られるNIPPONの記事でした。

1.日本航空を低迷させた元凶は過保護な支援を続けた日本政府だ
 by The Wall Street Journal, USA
2.世界の隠れた中堅企業は世界シェアを独占し続けるか
 by The Economist, UK
3.日本の歴史教育でわかった近代史は「触らぬ神に祟りなし」
 by 亜洲習慣, 中国
4.「フランスの教科書」に抗議!?韓国の文化振興に水を差す日本
 by 中央日報, 韓国
5.富山の”パキスタン村”から日本の移民政策を考えてみた。
 by Le Monde, France
6.”アンチ自民党”鳩山政権下で新時代の「日米同盟」が生まれる
 by The New York Times, USA

全体に共通して感じたのは、海外は日本政府の方針、政策に苦言を呈しているということです。1の日本航空も破綻に追い込まれてしまったのは、日本航空を新興航空会社の参入をほぼ不可能にしたてあげ、競争の下から保護することで、市場原理で揉まれる体質を作ってこなかったことである政府の責任。また、5の富山の中古車輸出にかかわるパキスタンコミュニティにおける、市民レベルの差別。頭では移民を受け入れようと思っていても、社会全体の認識を改善するには至らず、政府の後押しに寄る移民者のサポート体制が必要なのかと感じます。
しかし、3の中国メディアによる日本の近代史教育の記事と、4の韓国メディアによる、竹島のフランスでの教科書の表記の事件から日本が韓国の文化事業に水を指している、という記事は、個人的には少々メディアの公平性に欠けるのでは、と感じました。中国は第2次世界大戦の日本軍の中国人大量虐殺の怨念が根底にあるのだろうし、韓国も竹島(独島)問題のことになると感情論をさらけだすので、この2つの事実については、それぞれ感情のバイアスが掛かっていると思います。記事としては面白い観点ではありましたが、当事国ではなく、第3国の中立的な立場でならどう感じているのか、を読んでみたかったです。
今月号は少々辛口系のレビューとなってしまいましたが、1冊の雑誌で世界を知ることができるバラエティに富んだ情報量には敬服します。来月号はアメリカ特集ということで、これまた期待が膨らみます!!重ね重ね、レビュープラスさん、献本ありがとうございました。定期購読もこころの中で現実味を帯びてきています。。。

Comments

応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 旅行ブログ 女一人旅へブログランキングならblogram
にほんブログ村 海外生活ブログ サンディエゴ情報へ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加