【R+】「空気読み」企画術

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連日のレビュー投稿になりますが、またまたレビュープラスさんに献本していただきました。ありがとうございます。

今回の”「空気読み」企画術”ですが、普段商品設計の仕事をしている私には仕事に直結する話題が多々あるのではないか、と見出しから期待をしていました。設計者は企画者の企画を元に、実際設計を行い製品を具現化するのですが、その過程には設計は設計の言い分、企画は企画の言い分を通すにあたり、お互いのそれぞれの立場を優位に考えるので、結果として対立することもよくあります。設計者はその物を作ることには長けていますが、どういう商品性が世の中にうけているのか、という市場の動向を知る感性を持っていなくてはいけません。私も企画術を学んで、少しでも自分の設計職に役立てることができたらな、と思いながら読み始めました。

作者の跡部さんはリクルートでメディアプロデューサーとして中古車雑誌や新米ママ雑誌の編集長で企画畑を歩んできた方ですが、再現性のある企画術として「空気読み」企画術を解説しています。再現性がある、ということは、企画のネタひらめきの才能やセンスがあるとかではなく、誰でも筋道立てれば良い企画は立てられる、そういうコツです。

本の内容的には1~2時間で読み終わることのできるボリュームですが、大事なキーワードには青字になっています。後々、もう一度本を見直しましたが、またこの青字のキーワードを追うだけでも、とてもよい企画の観点が書かれています。例えば第1章の青字の部分を抜き出してみます。

・「いい企画」とは、課題を解決する企画
・解決して欲しい課題=問題をきちんと把握しておく
・「商品の困っているところ」=問題
・企画を作るには、まずはその規格に求められる前提をきちんと把握すること。
・優れた企画はアウトプットされた時点で、その時代をとらえ、私たちの心をつかむようなテーマを投げかけるもの。
・表面にあらわれているものではなく、深層にあるニーズをつかめば、その部分は数年で大きく変わるものではありません。

これらの青字の文章からも、目から鱗の気づきでした。
第2章以降は以下の構成になっています。

  • 第2章 空気が読める「発見体質」に変わるトレーニング
  • 第3章 誰でもヒットメーカーになれる「空気読み」の技術
  • 第4章 関係者のメリットを描き企画に落とし込むフレームワーク
  • 第5章 企画をみんなに理解させ人を巻き込むプレゼン術

企画を生むに当たり、市場の動向を知る~「空気を読む」~体質をつくり、自然に空気を読む事ができたら、テクニックで企画につながるもの、つながらないものを精査し、実際の企画とする。まさに、この1章1章を着実に押さえていけば、的を得た企画を生み出すことができそうだ、という確実性を感じました。多分普通の本はここで終わってしまうのではないか、と思うのですが、企画とは、その企画の本質が良くても、それを周りに理解してもらわないと企画は日の目をみない、という、当に実社会の企画畑で働いた経験が、最後の「プレゼン術」の章を書いたきっかけなのでは、と個人的には想像しました。

「空気読み」企画術は、消費者の隠れた深層心理を見つけ出し、ニーズを捉えるのが基本概念ではあるかと思いますが、それ以外にも応用が効くと感じました。例えば、何故か良くわからないけど、流行っている事象があったりしたときに、空気読みをすることで、仕組みがわかるきっかけになることでしょう。また逆に、物事が上手くいかない場合なども、同じ手法で空気を読むと、潜んでいた原因がわかり、解決につながるかもしれません。

また、第5章のプレゼン術に関しても、文中のキーワードを挙げますと

・関係者すべてに「理解」されるプレゼン術を学ぼう
・何の解決を狙った企画かタイトルで表現
・相手を前のめりにさせるツカミの作り方

これは企画のプレゼンでなくても、「聴衆をとらえる、魅せる技術」として役に立つこと、間違いありません。

企画術を期待していましたが、それ以上に仕事に役立つ視点が豊かになると感じた一冊でした。

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