ダニエル・ハーディング 指揮 スウェーデン放送交響楽団演奏会@東京オペラシティ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0




2日前の横須賀に続いて、ダニエル・ハーディングの演奏会。
この日はモーツアルトのレクイエム
プログラム
曲目・演目: <6/15>@東京オペラシティ
モーツァルト1756-91:交響曲 第40番 ト短調 K.550・1788
レクイエム ニ短調 K.626
不覚にも朝までサントリーホールでやる、と思いこんでおり、ふとチケットをみると、オペラシティで。気がついてよかった。しかし、直前に頼まれた仕事のせいで18:20に会社を出て、これは間に合わん、とタクシーに乗ったが、途中渋滞・・・万事休す(泣) タクシーもオペラシティの目の前でUターンが出来ず、高速の下を延々走るハメになったり、と運が付いてなかった。結局40番を2楽章からホールの後ろで聴いていました。ちなみに私の持っているチケットは前から9列目のど真ん中の良席であったのに。
オペラシティは新宿→初台でうちの会社からは遠く、多分18時に出てもギリギリだったかもしれない。しかも、地下鉄駅からホールのある入口までものすごく長いので、これも嫌いなポイント。もし、サントリーとオペラシティの両方で公演があるなら、間違いなくオペラシティは選ばない。昔から、このホールはあまり好きではないのだ。
しかも、今回はオペラシティのレセプショニストの質の低さも目についた。まず、遅れて着いた私をどう扱って良いか、困ったようにした態度をしたり、「こちらへどうぞ、案内します」と言った入口の人は、指をさしただけで、実際誰が案内するのか、しばらくレセプショニスト間でもたもたするし、案内といっても、ホール入口から離れたテレビの前に座っていろという。2楽章から入れてくれるんじゃなかったのか?1楽章はそれほど長くない、と思ってモニターを見ていたら、あらあら、曲はもう終わるではないか。戸口のレセプショニストはある一人だけを案内していて、私もそれに続こうと、私は慌ててホールの入口に向かったら「早くしてください」とレセプショニストがいう。
おいおいおい、曲の終わりを見極めて、客を案内するのがあなたの仕事でしょう?!?!!
私は曲を知っていたからよかったようなものの、呼ばれることもなかったし、自主的に行かなかったら入られなかった。2楽章はすぐに始まったので、2楽章から入れなかった人がいくらかいた気がする。しかも、入ってからの指示も何も無く、曲がもう始まっているものだから、ジェスチャーで座れ、とか、足音を立てるな、とか。全くもって全然マニュアル化されてないようだった。レセプショニストは多分、ほとんどが学生バイト。全然駄目。それに比べたら2日前のよこすか芸術劇場のレセプショニストの方が、モニターを見ていても、ちゃんと呼びに来てくれ、戸口の所で事前に待つことで、余裕を持ってスムーズに客席に案内してくれたのに。やっぱりオペラシティは嫌いだ。
サントリーよりは小さいホールなので、1階席の後ろでも、まともには音は聞こえる。ハーディングは全ての繰り返しを演奏していたので、とにかく長い40番だった。3楽章、4楽章がものすごく、緩急つけて攻撃的。こういうモーツアルトはあまり聴いたことがない。何と言うか、攻める弾き方。モーツアルトは、きちんと聞こえることが難しい曲なので、弾く方はつい萎縮してしまい、どうしてもこぢんまりとした演奏になってしまうのだが、オーケストラがまさに"Alive"。現代風の解釈だ、と思いました。
休憩挟んで、やっと自分の席に行く。そしてレクイエム。この曲は私が大好きな曲で、持っているCDはアーノンクールとウィーンコンチェルトゥスムジクスなのなので、ある意味ハーディングとは対極的な解釈のCDかもしれない。だから余計に、ハーディングだったら、どうモツレクを演奏するのか、楽しみだった。
オーケストラはバイオリンが3プルトづつ、ビオラとチェロは1.5プルトか?(奥まっていてちょっと見えなかった)。コントラバスは1プルト。ほかチェレスタ、トロンボーンをはじめとする管楽器とティンパニ。弦は各トップ陣+α。ビオラのよく動くトップもいました。
ハーディング登場。この席からは表情もよく見えたのですが、いつもは微笑みながら礼をするハーディングが、モツレクの前は笑み無し。緊張しているのかな、という表情でした。そして、ここで驚きの行動。。。指揮台に乗って、オーケストラと対峙する時に、胸ポケットからふちなしメガネを取り出してかけたのです。ハーディングは本当は眼が悪いので、リハーサル時やサイン会の時はメガネをかけるのですが、本番はかけません。現に、マーラーの1番の時も1度もかけてなかったし。しかし、モツレクではメガネをかけた。。。やっぱりこの曲はマーラーのように何十回と演奏している曲ではないのかも、と思いました。オーケストラだけでなく、合唱が加わることで単純に8パート増えますからね。スコアも音符が細かいのでしょうか。。
モツレクはほんと聴いていて気持ちが良かった。オーケストラと合唱が混ざって作られる壮大な音楽。CDも何回と無く聴いているけど、生演奏を聴きながらふと目をつぶって沸き上がってくる音と声を感じるのがなんとも幸せでした。ある意味、スウェーデン放送交響楽団は合唱団の方がベルリン・フィルとかと共演していて、有名なので、合唱はさすが、一流でした。ソリストは、、個人的にはアルトの女性がよかったかな。バスはいまいち。
全体を通じては、モーツアルトでも攻撃的で生きた演奏をしていて、またしてもハーディングの可能性のすごさをうかがい知ることができました。この指揮者は本当、凄い。さすがラトルとアバドについて、18歳でデビューしただけあります。まさに天才の指揮者とはこういう人というのだな、と思います。どっちがいいとかではないけれど、アーノンクールの演奏とはかなりスタイルが違いますよね。若い、生き生きとした演奏でした。まだ若干35歳なのに、プロとしての経歴は15年ほど。指揮者として大成するのは50歳、60歳の世界で、あと、20年、30年たったらどうなってしまうのだろう、と。私と同年代なので、とても楽しみな、応援したい指揮者です。
しかし、最後の最後。
せっかくハーディングが静寂の余韻を楽しんでるというのに、、、きたーフライング拍手。フライングブラボーはいなかったが、何でそこで拍手をするか!?!?と退場願いたい誰かの拍手(一人だけではなく10人くらい)のせいで、すごい演奏も水をさされました。しかし、ハーディングはそのフライング拍手がなっても、腕をおろさない。彼は彼の間を突き通しました。そして、舞台に振り返る前に、またこっそりメガネを外して、胸ポケットにメガネをしまって、こちらを向きました。舞台全体から割れんばかりの拍手。何度も何度も。最後、オーケストラと合唱がいなくなっても拍手は鳴り止まなく、誰もいなくなった舞台に最後、ハーディングが出てきて、本当にありがとう、というそぶりをして、やっとお客の拍手はやみました。こういう賞賛の拍手を受けるオーケストラや指揮者といえば,ラトルや去年のシャイーぐらいかな。
この日は終わってからサイン会があり、CDかプログラムを買った人はサインをもらうことができます。ここだけの話、私はCDはその場で買ったわけではなく、家にあったマーラー&ハーディングのCDを持って行きました(笑) しばらくしてハーディングが登場。あまりの列の長さにぎょっとした顔をしていました。ざっくり200人ぐらい並んでいれば、そりゃ、そうだよね。。。サイン会は写真撮影や握手は省略、ということで、ひたすらサインを書くだけの会だったので、順番も早く回ってきました。私の番になって、とある機会にハーディングと関わっていたことがあるので、私のサインをしている時にそのことをハーディングに対して言ったら、黙々とサインを書いている手を止め、顔を挙げ、「Hi, Nice to meet you again!」とハーディングから握手をしてくれました。んーーやっぱりいい人だ!Nice Guyのイギリス人です。
116019042.jpg
ハーディングは2010年秋から新日本フィルの指揮者にも就任したので、来年の3月にはマーラーの5番とストラヴィンスキーの春の祭典を演奏しに、また来日します。これは、また両方聴きに行かなければ!!

マーラー:交響曲第4番
マーラー:交響曲第4番 ハーディング(ダニエル) レシュマン(ドロテア)
EMIミュージック・ジャパン 2004-11-25
売り上げランキング : 250155
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
マーラー:交響曲第10番
マーラー:交響曲第10番 ハーディング(ダニエル)
ユニバーサル ミュージック クラシック 2008-02-13
売り上げランキング : 72855
おすすめ平均 star
star精緻で透明な美しさ光る演奏は新鮮!
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ブラームス:交響曲第3番&第4番
ブラームス:交響曲第3番&第4番 ハーディング(ダニエル)
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) 2009-04-22
売り上げランキング : 59887
Amazonで詳しく見る
by G-Tools
ベートーヴェン:序曲集
ベートーヴェン:序曲集 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
EMIミュージックジャパン 2009-08-19
売り上げランキング : 226885
Amazonで詳しく見る
by G-Tools

Comments

応援よろしくお願いします!
にほんブログ村 旅行ブログ 女一人旅へブログランキングならblogram
にほんブログ村 海外生活ブログ サンディエゴ情報へ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加