【映画】ダンシング・チャップリン




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銀座テアトルシネマで今日見てきた周防正行監督x草刈民代夫婦の作品。結婚して15年、草刈民代のバレリーナとしての「ラストダンス」を夫・周防監督が撮り収めた作品でもある。
映画は2幕構成になっており、1幕と2幕の間には5分の幕間が存在した。1幕はこの映画がどう作られたか、というドキュメンタリーで2幕が実際の作られた映画になっている。
ダンシング・チャップリンには基になったバレエの演目「ダンシング・チャップリン」があり、フランス人振付師ローラン・プティがイタリア人バレエダンサーのルイジ・ボニーノのために10年前に振り付けをした作品である。ルイジがただ一人、10年以上踊り続けていたが、そのルイジももう60歳となり(しかし、映画に出てくる彼は60歳と思えないほどしなやかな動きをする)、この作品は映画として残しておかねばならない、とプティの奥様が提案し、映画の前にプティとルイジと親交があった草刈民代、そして夫は周防監督ということで、この夫婦に映画作成の話が来たとのことらしい。
1幕のドキュメンタリーは約1時間。普段、この映画がどうして作られたか、なんて見たりしないものだから、正直ちょっと眠くなった所があった。日本で撮影するため、ルイジや他バレーダンサーたちが終結するのだが、草刈民代が心配な箇所を逐一ルイジと確認したい、というのに対し、ルイジは細かく細かくやるのではなくて、体系的に流れをもって練習でもいいじゃないか、と言っている、対決とまでは行かなかいけれど、二人の異なる意見が興味深かった。
2幕は実際の映画。チャップリンの作品なので、一切セリフはなく、バレエのみの映画。チャップリンの有名な作品を7つほど、バレエの演目にし、組合わせているのだが、チャップリンの作品をほんの少ししか見たことがない私にとって、このバレエがどれほどオリジナルに忠実で、そしてどの点が絶妙なアレンジなのか、そういう差を見ることができないのは、まったくもって私の勉強不足。しかし、とにかく草刈民代の演技と踊りはよかった。コミカルな動きをするのは彼女の専門ではないけれども、そういう演技的なこともよく出来ていたし、バレエの振付のところは、とても引退していた45歳の踊りとは思えない。個人的には「街の灯」という、草刈民代が花を売る盲目の娘の役で、チャップリンがそれに出会う、という演目での草刈民代が素晴らしかった。最後はとても静かに終わるのだけれど、映画館は満席で、拍手もちらほらあった。
1幕のドキュメンタリーや2幕のナレーションはフランス語が多かった。ルイジははて、イタリア人なのに、なぜフランス語を話すのだろう?と思っていたら、彼はフランス国立マルセイユ・ローラン・プティバレエ団にいた人なので、フランス語がペラペラなのだと家に帰ってきてwikiをひいてわかりました。振付師のローラン・プティもフランス人だし、フランス語の好きな方にもお薦めです。
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コメント

  1. soramove より:

    映画「ダンシング・チャップリン」監督からの全編ラブレターだ

    「ダンシング・チャップリン」★★★☆
    ルイジ・ボニーノ、草刈民代、
    ジャン=シャル・ヴェルシェール、リエンツ・チャン出演
    周防正行監督、
    131分 、2011年4月16日公開
    2011,日本,アルタミラピクチャーズ、東京テアトル
    (原作:原題:ダンシング・チャップリン)
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    「予告編を見た時
    この映画はバレレの舞台「 ダンシング・チャップリン」を
    作り上げる過程を描いたものだと思っていた。
    実際映画を見たら、監督がチャップリンの息子に会って
    交渉する姿やもちろんバレエの練習風景、
    そして映像にするための見せ方などを練り上げる前編と
    5分の間をあけてのバレエの舞台の映画的な再現という
    ちょっと変わった映画になっていた」
    表向きのこの映画の製作意図は知らないが
    監督は結局自分の妻のバレエの引退記念の映画を
    作りたかったのだろう、
    もう少ししたらバレエを踊るには
    厳しい年齢となる美しい妻の今を
    映像に残したい、きっとそんな映画。
    だから全編これは監督のラブレターだ。
    バレエの舞台を一度も見たこともない自分にも
    「 ダンシング・チャップリン」の舞台は
    見たくなるようなものだった、
    やはりそこにはチャップリンがいるからだろう。
    舞台の映画化についての
    あれこれを見るのは面白かったが
    だからといって映画としてどうかと考えると
    こんなの前半部分はメイキングで
    TVで映画宣伝の一環として放送してもいいくらいの
    普通のドキュメンタリーだった。
    そのあたりは不満と言えば不満
    ただしその苦労がこのように
    舞台に反映されているのだと
    すぐに分かるので、これは構成の勝利なんだろう。
    けれど自分達観客は常に受け手だから
    その出来上がりを楽しみに待ち、
    そして出来上がったら劇場で見るだけだ、
    だからこそこの作品は映画としては
    非常に中途半端な感じがした。
    しかしあのつま先立ちって
    どうなってるんだろう、
    心の中では「痛い!」って悲鳴をあげてるんだろうな、
    そこに「美」を見出し
    人間の肉体の限界の美しさを表現しようと
    日々鍛錬することの
    その壮絶な肉体と精神の葛藤に思いを馳せた。
    良い作品なんだろうが
    自分はいま…