旅行日:2014/1/4
空港まで行くのに残り2時間で向かったのは、どこでもない、地下鉄である。
実はストックホルムの地下鉄は地下鉄アートとして有名なのを滞在中にみつけ、最後の時間でまわってみる事をここ見た。行った順番に数字を振っておく。
スウェーデンメトロの公式解説を引用して、訪れた駅のアートを紹介する。
1. Tekniska högskolan
Paintings, fi gures and sculptures symbolising and illustrating the four elements, the universe and technological development.
Lennart Mörk 1973.
スウェーデン王立工科大学の駅であるので、テクノロジーに関するアートが見物。5角形の入れ物に入った針金オブジェが天井から吊るされている。物々しい雰囲気を醸し出す。
2. Stadion
Large-scale wooden sculptures act as signs, and celebrate the 1912 Olympics, the Stockholm Stadium and Stockholm’s Royal College of Music. Bright colours on a blue marbled rock wall.
Enno Hallek, Åke Pallarp 1973.
ストッックホルムスタジアムと王立音楽院も最寄駅。天井の岩を蒼く塗り、空に例えた虹のアートが見物。
3. Kungsträdgården
Design of platforms, escalator and ticket hall. Exposed rock face, green sprayed concrete, cement mosaic floor, cast sculptures from the Makalös Palace, petrifi ed waterfall, painted harlequin design on the ceiling, etc.
Ulrik Samuelson 1977
美術館や博物館の多いエリアの駅。ここはプラットフォームのデザインが斬新。椅子と床がつながったストライプ。
誰もいないプラットフォーム。緑の天井と床の緑と赤白ストライプがきりりと引き締まる。
4. Akalla
Ochre grotto. Ceramic pictures illustrating the ideals, daily lives, leisure and work of men and women.
Birgit Ståhl-Nyberg 1977
シンプルなんだけど、いい質感なのは元々のこの惑星風の天井と壁にもあるのだろう。
Exit方面は色が白に変化。この景色だけ見ていると、宇宙の世界だなと感じる。
5. Husby
Light green cave. Long frieze of images depicting the archipelago and tree trunks.
Birgit Broms 1977.
ここも天井が薄い黄色なのだが、プラットフォームの線路側に壁画があるのが特徴。
6. Hallonbergen
Enlarged children’s drawings, fi gures and text on a white background. Painted metal sculptures.
Elis Eriksson, Gösta Wallmark 1975.
Addition of a “fence” between the platforms.
Elis Eriksson, Gösta Wallmark 1982.
適当そうなんだけど、このプラットフォームの巨大空間を埋め尽くすとそれもまたアートだ。
7. Solna centrum
A red and green cave painted with motifs from 1970s Sweden, rural depopulation, the environmental movement, etc. Peepshow displays with stories told in sculpture.
Karl-Olov Björk, Anders Åberg 1975.
赤と緑がテーマの壁画が多く、解説にもある通り、70年代の工業化等の環境の変化と過疎をテーマである。壁画からストーリーが感じられる。
8. Västra skogen
Repeated faces in profi le in cement mosaic with cobblestone and tiles.
Sivert Lindblom 1975.
もう時間が無くなって来て、車両の中から撮った一枚。モザイクが綺麗。
9. Rådhuset
A sandstone grotto with imaginative “architectural finds” from different periods in Kungsholmen’s history.
Sigvard Olsson 1975.
10.T-Centralen
Blue line:
Blue vines, fl owers and silhouettes of workers on a blue and white background on walls and ceiling.
Per Olof Ultvedt 1975.
“Take the A-train”, blue enamel frieze inspired by SL’s logo along the walls of the moving walkway tunnel.
Carl Fredrik Reuterswärd 1984.
中央駅のブルーラインのプラットフォームは白と水色がテーマの模様が印象的。
グリーンライン・オレンジラインとの連絡通路には工事現場の影絵のような壁画もあってこれがかっこいい。
こんなアートな通路を毎日通っているストックホルム市民、普通の街の駅だとつまらなく感じてしまいそう。
時間がなくても中央駅のこのブルーラインの方までは行ってみる事をお勧めする。
地下鉄アートは巡ってみると、これが実はストックホルムで一番面白かったんじゃないか、と思うくらいはまった!もう少し時間があれば、もっと行けたなぁ。気がついたのがストックホルム滞在の最後の方だったので、これだったら毎晩暇しているときにメトロにただ乗るだけで見る事ができる地下鉄アート巡りをもっとやればよかった、と思っても後の祭り。
メトロの中央駅から、空港鉄道の中央駅に戻り、荷物をロッカーから取り出して、アーランだエクスプレスへ乗り込んだのは15時半。離陸ちょうど2時間前なので、押し気味。
しかしTime is moneyで往復券買っていたし、これでささっと空港へ。
空港は夕方の忙しそうな時間なのだけど、なぜだかガラガラ。ストックホルム空港っていつもこうなの?
そうそう、忘れてはならない。ロヴァニエミで買ったイッタラの免税手続きをしなければ。前の日本人が英語もわからず、書類の書き方に手間取って時間がかかる。私は1発で通った。フランクフルトなんかは先に空港の通関のハンコをもらってからGlobal Blueなどの還付窓口に行くのだが、ストックホルムはここ一カ所で全部の手続きが終えられた。前回カード返金だと時間がかかったので、今回は現金で。10ユーロちょっと戻って来た。
免税手続きで時間がかかって、ゲートに行ったらもう10分で搭乗時間。長い旅ももう終わり。さようなら、ストックホルム。
ラウンジに入る暇もなく、お昼も食べてなかったのでお腹ぺこぺこのストックホルム→イスタンブールの機内。エコノミーだけどご飯がおいしくてトルコ航空グッジョブ。
そしてイスタンブール空港に到着したのは夜10時頃。往路の時は早朝でがら空きだったラウンジが大混雑。
東京行きの便は0:50で約3時間の待ち時間。チュニジア旅行をしていて同じ便で乗り継ぐMちゃんとラウンジの前で待ち合わせて一緒にラウンジタイムを過ごした。しかし、イスタンブール空港ってラウンジに入れないと席が足りなくてみんな床座りしていて本当大変そうだ。
ケーキやレモネードまであって、もうとどまる事を知らないトルコ航空イスタンブールのラウンジ。世界一です。
東京行きの機内に乗り込んだら、缶のアメニティが配られた。往路はペンケースのようなファスナー付き入れ物だったのに、復路は缶と往復で変えるのがまたすごい。エコノミーでだよ。
中身はお眠りグッツと歯ブラシ、リップクリーム。ANAのビジネスクラスのグッツ相当のものをエコノミーで配っちゃうトルコ航空って素敵。
機内食はまたまた美味しかった。トルコ航空は安いのに機内サービスがいいからまた乗りたい。
そして成田に到着。2週間以上も旅行していたが、イナリでのんびり過ごしたり、アパートの生活マイペースだったので、いろんなところへは行ったので移動は多かったにしても、心身ともにストレスフリーに慣れたのはとてもよかった。さて来年の年末はどこへ行こうかな。