旅行日:2014/10/8
アルメニアは世界の中でも歴史が長い国で、世界で初めてキリスト教を国教とした国である。エレバンの郊外、西に30分ほど行ったところにあるエチミアジンは「キリストが降りたところ」という意味を持つ名前であり、広大な宗教施設の名前でもあり世界遺産。そして、エチミアジンがある街の名前自体がエチミアジンである。エレバンに来たならば、ここは必ず行くべき場所。
エレバン2日目にて最終日なので、朝起きたらまずエチミアジンに向かうことにした。ホステル近くのバス停は大通り沿い。
陰に隠れたアパートは共産国のような無機質な大型アパートだ。ソ連っぽい。
エレバンで泊まっているenvoy hostel近くのバス停からは5番のバスに乗ると、前日にヴァナゾールからのマルシュルートカが着いたキリキアバスターミナルに向かうことができる。キリキアバスターミナルでエチミアジン行のバスかマルシュルートカに乗り換える作戦。
そして再びこの団地があるキリキアバスターミナルに到着。道の向かい側に地下道を通って渡ってバスを探すことにする。
タクシーが古いっす。さて、エチミアジンに行くにはここから111番のバスに乗るとのことだが、203のマルシュルートカでも行くらしく、バスが見当たらなかったので、その辺にいた203番のマルシュルートカに乗ってエチミアジンに行くことにした。
マルシュルートカの料金は250ドラム(約70円弱)。安いね。
マルシュルートカはエチミアジン横のバス停で停車し、エチミアジンの敷地内に入る。宗教施設なのではあるが、緑地が広くて公園のようだ。
ここを歩いていると3人のアルメニア人に呼び止められる。この3人は姉弟で左から姉兄弟。「アルメニアはどうだい?いい国でしょう」と話しかけられ、ついでなので、エチミアジンを案内してあげるよ、と案内される。
敷地内の奥の方に向かって歩いていくとこちらがエチミアジンのカテドラル。しかし外観修復中だった。
エチミアジンとは「キリストが降りたところ」という意味で、カテドラルの正面にあるこの台座にキリストが降りたといわれている。
聖職者・巡礼者はここに向かってお祈りをしている人も多かった。
正面のイコンもカラフル。
正面の半ドーム部分の装飾。結構色が残っているので修復しているのかな?
塔のドーム部分もあまり古さを感じないので修復後だと思われる。
さて、右側の方に扉があって、こちらの向こうは宝物館になっている。チケットはいったん教会の外に出てお土産店で購入する。
エチミアジンで過去に使われた神父の法被やミサに使われる十字架等の道具が飾られている。
ミサで使われる十字架とミサの時のお香を入れて振り回す香炉。トビリシのシオニ教会でもこのようなものを使っていた。
こちらは聖書を置く台なのかな?黄金だし装飾も宝石を使っているので豪華。
アルメニアでも総本山と呼ばれるエチミアジン。アルメニア人にとっては世界で一番古いキリスト教の歴史は誇りでもあるのだろう。
床に埋め込まれている大理石に刻まれたアルメニア語の聖書の言葉なんだろうか?
エチミアジンは男性修道院なのか、男性の聖職者をよく見かけた。体を覆う黒い法被を着ているが、携帯電話で話しているのはやっぱり現代だな、と思う。
エチミアジンのカテドラルの横に、新しいカテドラルがあるのでそちらも覗いてみた。
中に入ると十字架のスリットが十字に配置されており、光で十字架が浮き上がる構造になっている。アルメニアの教会は教会内の光を外部の光を取り込むような、スリットの窓があいていることが多いが、この十字架のスリットも過去から現代への発展形。新しいけどuglyではない建物だと思った。
エチミアジンは敷地が広く、カテドラルだけでなく、オフィス等、いろいろな建物があるようで、敷地は大学のようだった。
エレバン市内の車は新しい車が多かったが、エチミアジンはソ連時代?と思う車が通常使用。
帰りも結局適当に道でマルシュルートカを止めて、「エレバン行く?」と聞いて帰ってきた感じ。エレバン-エチミアジンはかなり頻繁にマルシュルートカが走っているようだった。エレバン市内に近づく橋の手前にコニャック工場のアララトを見かけた。日本でいうと富士山のような山がアルメニア人にとってのアララト山であり、その名前を付けたコニャック。
アルメニア国旗が並んでることなんてそうそう見ることが無いだろうな、と橋横断中にとった一枚。
エレバンからエチミアジンは所要時間としたら移動も入れて半日あれば行けるな、という感じだった。午後からはエレバン市内を観光しよう。